以前、『商品とは?』という記事をアップいたしました。商品の定義をお示しいたしましたが、今回はもう少し具体的に商品の内容について考えていきたいと思います。
ということで、商品のFABというキーワードを確認してみましょう。
FABとは、 Feature 、 Advantage 、 Benefit の略です。
Feature は、特長、形状、素材、機能、性能、成分、価格など商品に関する事実のことです。
Advantageは、 利点(優位性) といった商品の効果、効能のことです。
Benefitは、利益、便益といったお客さまが手に入れることができる未来のことです。
商品のプレゼンテーションはB→F→A→Bの順番で行うと言われています。 例えば…
最近高齢者の交通事故が多く報道されていますよね。多くはアクセルペダルとブレーキペダルを踏み間違えて車が急発進しての事故だと言われています。 あなたは運転に自信をお持ちでしょうが万が一の事故を回避することができれば大きな安心とご家族の笑顔が迎えてくれます。(B) この踏み間違い事故防止装置はアクセルペダルを踏みこみ過ぎた場合にその力をブレーキに伝え、機械的にブレーキをかけて車を安全に止める装置(F)です。電気信号を伝える踏み間違い防止装置は環境によって誤作動を起こすこともありますが本製品は機械式ですので電気的なエラーは生じません。(A)あなたのカーライフに安全と笑顔をお届けする踏み間違い事故防止装置(B)です。
また、商品の説明にもこのFABが使えます。例えば…
この踏み間違い事故防止装置はアクセルペダルを踏みこみ過ぎた場合に機械的にブレーキをかけて車を安全に止める装置(F)で、踏み間違い防止装置として販売されている電気信号により回転数を抑制するタイプと違い、電気的なエラーは生じません。(A)あなたのカーライフに安全と笑顔をお届けする商品(B)です。
いかがですか、FABで商品の説明ができますよね。ただし、ベネフィットはペルソナによって違ってきます。先の例は高齢ドライバーをペルソナとして設定していますが、田舎にいるおじいさん、おばあさんを心配する家族だったらどうでしょう。ベネフィットはおじいさん、おばあさんを守り、あなたの心配の種を減らせます。となるはずですね。ですからターゲットとなるペルソナによって商品の説明、プレゼンの内容が変わるということですね。