新型コロナウィルスの感染が拡大し、世間は戦々恐々。
2月27日の政府による全国一斉休校要請から、2週間を目前に大幅なイベント等の自粛要請については3月15日をめどにこれからの対応を判断するとの発表がありました。経済の縮小傾向を止めることは出来るのか。
さて、一連のコロナウィルス騒動の中で出てきたのがマスクの不足、トイレットペーパー、ティッシュの不足などデマ情報に踊らされた感がありますが…
「トイレットペーパーがなくなるよ。」っていうのは「中国で生産されているトイレットペーパーが流通しなくなって不足する。」という情報だったみたいですね。鳥取の米子医療生協の職員が流したとされています。
デマに踊らされ、現在では悪質な便乗商法も現れ、政府は規制に乗り出す構えです。
さて、なぜ人はこんなデマ情報に踊らされてしまうのか?
マズローによる人間の5大欲求はよく知られていますね。
商品を販売するうえで消費者心理をうまくついてるなぁと感心させられることもありますが、この度のデマ騒動やそれに乗じた悪徳便乗商法は正に禁じ手ですよね。
マズローの欲求5段階説にあるとおり、人間の欲求はまず三角形の底辺から上に向かって高次化していく訳ですが、下にある生理的欲求とか、安全欲求がなくなるわけではもちろんないわけです。逆に脳でいろいろと求める欲求よりも意識もしていない状況で基本的に求める欲求として生理的欲求とか安全欲求は存在しているんですね。
この度のコロナウィルスの蔓延は、安全欲求の健康を害することですし、マスクやトイレットペーパーは生理的欲求の呼吸や排せつに関連してくるわけです。そこへもってきて社会的欲求の中で社会の一員であるわれわれは明確な根拠は別として「群集心理」によって同一の行動を取るということで同調したり、安心を得ていたりします。
商品を売る際に、感情に訴えるという手法が有効であり、感情を刺激されると理性的な判断ができなくなるといわれています。
今回の便乗商法、悪徳商法は…先の安全欲求、生理的欲求を刺激し、不安をあおり危険からの回避行動を起こさせるとともに、希少性を示すことで異常な価格で販売しても購入者が絶えないという状況を生み出しています。正に卑劣な悪徳商法と云えるわけです。一過性の泡沫な売買をしてすぐにいなくなるのであれば法的にも、人道的にも許されない行為を行う輩がでてくることもあるでしょうが、商売をされている皆さんは禁じ手を繰出すことのないように、今のピンチのときに顧客の信頼を得られるようにピンチをチャンスに変える販売促進行動を起こしましょう。